好きだった助産師を辞めた理由

私は新卒で助産師として浜松にある総合周産期母子医療センターに指定されている病院に勤務していました。

学生の時に実習や病院見学で赤ちゃんや妊婦さんとかかわることが好きで、産科病棟に行くと「やっぱり産科が好きだ」と思っていました。

ですが、いざ就職をしてみると、仕事を始めて間もないころから受け持ち人数は8~10人に加えて、受け持ち患者さんの赤ちゃんという人数でした。

産科はケア度が低いと思われることが多いですが、授乳介助や育児指導を個別で行っていくと一人にかける時間は決して少なくありません。

まだ採血、点滴実施の許可が下りていないころは、自分の受け持ち患者さんに採血や点滴処置が必要な方がいれば、そこはフリー業務の先輩に依頼することになっていました。

しかし、いざ依頼をすると冷たい態度で接されたりと、慣れずに仕事がいっぱいいっぱいの時期につらいことが多かったです。

ジョブローテンションと人間関係

産科では産褥看護、周産期看護、分娩介助、外来業務と業務の種類が多く、1年間ですべての部署を回るため、せっかく慣れてきても3か月ほどでまた新しい仕事を覚えていくという日々で、気が休まる時はありませんでした。

人間関係においても、派閥があってごたごたしているということはありませんでしたが、休憩室でも平気で新人の悪口を言っているような状況でした。

医師も高圧的で、自分の思い通りに事が進まないと怒鳴り込んでくることもあり、新人だけでなくベテランの先輩が泣いている姿も見るような職場でした。

先輩方からの視線が怖い、業務の忙しさ、患者さんからクレームを受けたくないなどいろいろな圧力があり、赤ちゃんや妊産婦さんとかかわることは「好き」という気持ちから別のものに変わっていきました。

助産師を続ける意味がない

寝がちでなかなかおっぱいやミルクを飲まない赤ちゃんもいます。

それも個性で、時には温かく見守ることも必要なのですが、ゆっくり見守っていたのでは仕事が回らず、先輩から指導が入ります。

そんな気持ちで赤ちゃんにかかわっていると、赤ちゃんもわかるのでしょうか、ぐずぐず言ってしまって余計うまくいかなくなってしまいます。

それにイライラしてくると、赤ちゃんがもののように思えてくることがありました。

これでは助産師を続けている意味はないと思い、助産師をやめました。

辞めるにあたっては、どんな仕事も大変なことがあると思いました。

3年は続けたほうがいいのではないかなど迷いがなかったわけではありません

でも、いい加減な気持ちで赤ちゃんや妊産婦さんの一生にかかわる仕事を続けていくことはできないと思い退職しました。

現在は、企業の保健師をしています。
今まで仕事で身に着けたことが役立つかと言われたら、また全然違う仕事です。

ただナースコールに掻き立てられることなく、決まった時間に起きて、食事の時間が取れて、夜には休めるこの仕事を続けていると心に余裕が生まれて、プライベートも充実してきました。

よく3年働かないといけない風潮がありますが、私は転職してよかったと思います。

新人看護師の転職

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